公的な賃金の統計を批評する!
「この統計は、ココが使える ココが使えない」を明らかにします。北見昌朗の助言その1
役所の調査だからといって鵜呑みしない
役所が出している調査だからといって、単純に鵜呑みしてはいけません。北見昌朗に言わせれば、役所の行っている調査だからこそ、その内容にじっくり目を通し、その本質を見極めたいものです。
北見昌朗の助言その2
調査内容を聴く前に、調査を実施したところは、何で、
何が目的かをまず考えるべし
役人の考えることは予算の拡大です。そのような意図が背景にあることを知ってから統計の数字を見るべきです。
北見昌朗の助言その3
調査対象になった企業とはどんなところか、
じっくり調べるべし
役人の願いは、自分たちの給与の引き上げです。それから天下り先の確保も。その意図で、調査対象も選ばれます。
北見昌朗の助言その4
調査対象になった労働者はどんな人か、
じっくり調べるべし
役人の願いは、自分たちの給与の引き上げです。それから天下り先の確保も。その意図で、調査対象も選ばれます。
北見昌朗の助言その5
過去数年間の統計を並べて時系列で比較する
流れを理解する、これが一番重要なことです。過去から現在までを調べれば、自ずから「未来」も想像できます。
賃金構造基本統計調査(賃金センサス) を批評する!
経団連の昇給・賞与の調査 を批評する!
東京都の「中小企業賃金退職金事情」 を批評する!
(1) 東京都の「中小企業の賃金事情」を批評する!これを基準にして賃金の制度を作ってはいけない (2) 鵜呑みにしたらトンデモナイことになる
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は30人以上100人未満が主な調査対象
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は単にアンケート用紙に記入するだ方法であり、その賃金が正しく記入されたかどうか定かではない。特に時間外労働の有無は大いに疑問
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は、管理職・役職者の定義を平成22年度版から変更している
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は、所定時間内賃金という定義で調査しているが、そこが曖昧。本来残業代のはずの営業手当まで入っているかも
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は「年間給与支払額」を載せている。これは税務申告したのだから正確
- 東京都の「モデル賃金」は「模範的な人物の賃金」という意味。いわゆる「平均的な人物がもらう賃金」ではないので要注意
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は、定昇の有無、ベアの有無を問うているが、中小企業にはそんな区分はない
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」によると、「賞与を支給できた会社」がリーマン以降に増えたことになっている! ホントにホント?
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は、賞与ゼロの会社を除外して「平均値」を出しているが、それでは賞与の実態がわからない
- 「ズバリ! 実在賃金」は「賞与ゼロの人」も含めて、賞与の分布をグラフにする
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は、管理職・役職者の手当を調査しているが、そこに疑問が--
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は、年齢別の賃金が載っている。「所定時間内賃金」と「前年の年間給与支払額」がわかる
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」の年齢別の賃金は、信じられないぐらい高い。50歳のヒラ社員で残業せずに37万円ってホント?
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」に載っている年齢別賃金は、世間相場を反映していない
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」の年齢別の賃金は、信じられないぐらい高い。50歳の大卒で52万円ってホント?
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」の年齢別の賃金は、信じられないぐらい高い。50歳のヒラ社員で567万円ってホント?
- 東京都の「中小企業の賃金退職金事情」の年齢別の賃金は、信じられないぐらい高い。50歳の大卒男性で777万円ってホント?
- 東京都の「中小企業の賃金事情」は「平均値」を使う。「ズバリ! 実在賃金」は「中位数」を使う
- 東京都の「中小企業の賃金事情」なんて大したことないな
愛知県の「中小企業賃金事情」を批評する!
岐阜県の「労働条件等実態調査結果報告書」 を批評する!
- 岐阜県下にある賃金の調査・統計には何があるのか?
- 岐阜県経営者協会 岐阜県賃金資料の賃金の額には疑問符?が付く
- 「岐阜県労働条件等実態調査結果報告書」は単なるモデル賃金しか載せていない
- 賃金構造基本統計調査は通勤手当まで入っているので使いにくい