消えた年収>低い年収が更に下がってペシャンコの四国 「300万円以下が46%に」
高松<高松国税局管内の指数>
給与総額(0.92)=勤労者数(0.99)×平均年収(0.92)
<うち中小企業の指数>
給与総額(0.91)=勤労者数(0.96)×平均年収(0.95)
◆勤労者 平均年収ともに少しずつ減少した高松
高松国税庁の管内は、徳島県、香川県、愛媛県、高知県で、四国地方である。四国地方の給与総額は、5兆4億円から4兆5852億円になり、4195億円減で0.92。その要因は、平均年収の減少である。407万円から375万円になり、31万円減で0.92。ちなみに、勤労者は、122万人から122万人になっていて、横ばいだった。平均年収の減少が、そのまま給与総額の減少につながった形だ。
◆男女ともに下がる給与総額
給与総額を男女別にみると、男女ともに減少している。
男性の給与総額は、3兆6617億円から3兆3265億円になり、3351億円減で0.91。その要因は、平均年収の減少による。509万円から459万円になり、49万円減で0.90。その一方で、勤労者は71万人から72万人になり、横ばいだった。
女性の給与総額は、1兆3431億円から1兆2586億円になり、844億円減で0.94。勤労者は、50万人から49万人になり、1万人減で0.98。平均年収は、263万円から253万円になり、10万円減で0.96。勤労者、平均年収ともにわずかずつ減少したことが要因となっている。
◆全体的に進行した低所得化
平均年収を「300万円以下」「300万円超700万円以下」「700万円超」に区分したのが表Jである。高松においてもやはり、低所得化が進んでいる。「300万円超700万円以下」「700万円超」ともに勤労者の割合が減り「300万円以下」の勤労者が増加している。「300万円以下」の比率は41%もあったものが、更に46%まで高まっている。
◆表J 高松国税局年収分布推移