ズバリ!実在賃金統計ドットコム > 建設業 技術者の賃金相場はいくらか? 実態調査へ > 建設業の賃金制度作りならお任せを!

建設業の賃金制度作りならお任せを!

現場監督の生涯年収3億円!!!
建設関連の技術者の生涯年収が大卒ホワイトカラーを超える時代がやってきた!

「現場監督がまた引き抜かれた。これで今年に入って5人目だ。スカウト業者に狙われているとしか思えない。現場監督は募集しても来ないし…。それにしても弱ったあ。もう工期が守れない」

これは名古屋の建設会社の社長が筆者に語った言葉です。お困りの様子がありありでした。

このように現場の人が職場を去るケースがあちこちで話題になっています。転職した人はスカウト業者に引き抜かれたのか、自分の方から登録したのかわかりませんが、いずれにしても職場を去ったのです。

「もう人手不足で、今後業務を続けられるかどうかわからない」

こんな不安感を抱いている中小企業の社長は全国にいることでしょう。

離職を誘発している要因は、もちろん求人難です。最近の若者は現場で手を汚して働くのを嫌がるので、需要と供給のバランスが崩れ、高い賃金で引き抜くスカウトが横行しているのです。

これからは、過去の賃金の常識が通用しなくなります。

世の中には昔から普通に多くの人が思い込んでいる“常識”があると思います。「大卒者の賃金水準は高卒者よりも上である」という学歴と賃金との関係も当たり前のように誰もがそう思い込んでいると思います。

しかしながら、実際のナマの賃金事情をつぶさに見る立場の筆者は、必ずしもそう言い切れないどころか、むしろ逆ではないか?と思えるような事実を見つめています。それを如実に表しているデータがあります。

賃金データをつぶさに見ていくと、興味深い事実もわかります。例えば中途採用者の賃金です。例えば「59歳(高卒)で年収700万円で引き抜かれた人」という人がいるのがわかります。手に職があるとうのは本当に強いと感じました。

賃金コンサルタントである筆者は、昇給コースをまとめた基本給表を作成して顧客に提案するのが仕事ですが、最近ある建設会社に提案したものがあります。それは高校を卒業してから現場監督として勤務した場合のコースです。係長止まりの現場の人をイメージしているのですが、生涯年収は何と3億円を超えました。製造業などと比較すると、次の点が特長です。

 その① 施工管理技士などの有資格者に資格手当を出すので高い賃金になる。
 その② 昇給が50代になっても落ちない。
 その③ 雇用が70歳まで続く。

生涯年収を劇的に引き上げたのは、60歳以降の年収でした。60歳以降も年収500万円以上を維持して70歳まで到達するのです。

一般的に生涯年収2億円と言われる中小の大卒ホワイトカラーを、1億円も上回るのです。まさに建設関連の技術者の生涯年収が、大卒ホワイトカラーを超える時代がやってきたのです。

賃金を左右するのは需要と供給です。希少価値が高まる一方の建設関連の技術者の賃金は、今後も高くなることはあっても下がらないでしょう。