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東京都の「中小企業の賃金事情」を批評する!/鵜呑みにしたらトンデモナイことになる<2>

東京都の「中小企業の賃金退職金事情」は単にアンケート用紙に記入するだけの方法であり、その賃金が正しく記入されたかどうか定かではない。特に時間外労働の有無は大いに疑問

◇ 所詮は自己申告のアンケート
人事部長  ところで、調査対象になった中小企業は、自社の賃金をどのように東京都に報告しているのですか?

北見  アンケート用紙に記入するようになっています。アンケート用紙は次のものです。(pdfファイルを見る)

人事部長  結構記入するのが大変ですね。手間がかかりそうです。中小企業にしてみれば、面倒だから、嫌がるでしょうね。

北見  はい、このような賃金の調査は、記入するのが大変だから、嫌がる中小企業が多いです。

人事部長  弊社にも、役所からアンケートの依頼が沢山きます。ものすごく面倒なものがあり、辟易しています。だから、適当に書いてやれと思うこともあります。だから、このような賃金の調査も、どこまで信頼性があるのか疑問ではないですか?

北見  その通りです。この賃金の記入は、数字を書き込みだけです。何かの証明書類を求められるわけではありません。例えば賃金の明細書を添付する必要もありません。だから自己申告です。

人事部長  特にどこか注意して見るべきなのは、どこですか?

北見  時間外の時間数です。相手が相手ですから、残業が多くあったとしても、それを正直に報告するとは思えません。

人事部長   ナルホド、それはそうですね。


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